この小さな三輪トラックを見ると、築地に来たな、という気分になります。通称「ターレ」と呼ばれるこの乗り物、正式名称は「ターレット・トラック」といいます。
「旋回部分」という意味の「ターレット」を名前に持つ通り、場内の狭い通路を直角に曲がることができます。 ヒミツはエンジンごと前輪を回転させる豪快なステアリング方式。そのためハンドルはとても重いそうです。

ナンバーがあるので公道も走れます。

市場で酷使されるターレ。いかに耐久性が高いといっても、故障したり部品の交換があります。市場の中には小さな工場が何ヶ所かあってターレやフォークリフトを修理しています。
この工場ではフォークリフトで車体を豪快に持ち上げて修理していました。

築地に行くと、いろいろなターレを見ることができます。なかば強引に大量の荷物を載せたり、トレーラー式に連結してぞろぞろと走るターレもあります。新型の電動ターレはデザインもキレイでピカピカです。

仲卸部だけで800台ものターレが走り回る築地。その排気ガスも相当のものです。そこで電動ターレの普及が進んでいます。バッテリーで駆動するこのターレはウィーンという静かなモーター音を残して軽快に走ります。
3年前は『圧縮天然ガス(CNG)ターレの開発が進む』なんてことを書きましたが、今の主流は電動です。
場内には「クリーンゾーン」を表示している場所がありました。ここから先は電動だけ、ってことですね。こうなると業種にもよるでしょうが電動がどんどん普及しそうです。

1トン積みの電動ターレ「エレトラック」。日本輸送機株式会社製HT-10-70-191型。
電動だけあってバッテリーは48ボルト/100アンペアと強力なものが搭載されています。ブラシレスモーターを交流インバーターで制御、チェーンではなく全てギアで駆動して回生機能も備えています。このしくみはハイブリッドカーの電動部分と同じです。意外にハイテクです。
市場用「防錆強化型」もラインナップ。気になるお値段は、標準型で98万円、防錆強化型が108万円。

電動が主流になると、こんなターレの給油風景は少なくなってしまうでしょう。場外のガソリンスタンドにて2002年撮影。
ちなみに電動ターレは「充電所」にずらりと並んでチャージしています。



実は「ターレットトラック」とは朝霞製作所の登録商標でした。築地市場用に改良したモデルなど、詳しいスペックが掲載されたホームページです。

 
[ターレットトラック]